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電力使用状況というのがヤフーのTOPに出るようになりまして、ちょっと余裕があるようなので顔を出してみました。ついでに012が出るのでお蔵入りしたDFFネタも投下していく。続きを読むからどうぞ。
以降、電力使用状況に余裕がありそうならたまに顔を出したいと思います。不謹慎と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、どうかご容赦下さい。
どうでもいいのですが、同居人Cさんがその昔に持ってきた水仙を5年程屋外に晒っぱなしだった所、今年もニョキニョキ葉が伸びてきた。可憐な花をつける割に、たくましいぞ水仙。そろそろ冬が終わるんだな。
WEB拍手ありがとうございます。色々と不安な日が続きますが、妄想で遊ぶ余裕を誰もが持てるような日が、一日でも早く訪れて欲しいと思います。
女力とお茶会と
女性達がにこやかにお茶を飲んでいる。
そんな表現をすれば誰だって胸をときめかせ、どんな話をしているのか気になって仕方がないだろう。美しく咲き誇る花がテーブルの上に鎮座し、テーブルの上に置かれた高級そうなカップからは芳香が立ち上り、バイトとして雇われているらしいモーグリ達がかいがいしく給仕してくれる。
用意されたお菓子は色とりどりのケーキに、スコーンを初めとしたマドレーヌやフィナンシェやクッキーなどの焼き菓子、ころんとした形状が可愛らしいマカロンや、男子には味の違いが全く分からない数種類のチョコレートと、女子が好むスウィーツばかり。…テーブルの一画に大きな箱があり、『うまし棒』と印刷された上に表面にはマジックで「暗闇の雲専用」とデカデカと書き加えられているのが気になる所ではあるが、そんな奇妙さを差し引いてもこのお茶会は優雅としか表現できない。
いつもは策略と血なまぐさい戦いに明け暮れる連中が、この時ばかりは休戦協定を取り、女子だけで気兼ねなくお茶をしているのだ。
メンツの中には果たして「女子」「乙女」と呼んでいいのか、年齢的な意味からも首を傾げたくなる者もいるのだが、それは語呂的な問題であるだけであり、あくまでもレディのお茶会である事に変わりはない。
主催であるアルティミシアは自陣だけでなく敵陣も含めた男性の粗野な振る舞いと幼稚な考えにほとほと愛想を尽かし、心の静養の為にもこのお茶会を発案していた。
いわばこれは敵味方関係なし、無粋な男は参加不可の、秘密の花園である。
ここではそれぞれの愚痴を持ち寄ったり、ショップの新商品についての情報交換からフレグランスやアクセサリ話までと、その内容は多岐に渡り、「○○と言えばこの間~」という枕言葉を発するごとに話題はめまぐるしく変化していく。
早い話が責任のない他愛もない事で盛り上がりたいのだ。しかも男子の雄雄しい汗臭さとは無縁で、あくまでも美しく上品にだ。例え話の内容が、未成年であるティナがどん引きするような下衆な内容であろうとも、ここで繰り広げられる会話は「女子のお茶会」という、花びらが舞い踊りレースが翻るようなきらきらとした魔法の言葉で全て覆い隠されてしまう。
研究に没頭する余り、不摂生が祟って肌の調子が悪いとシャントットがぼやいたのが発端の、今の話題はスキンケアについて。
彼女の発言は、こんな鬱屈した世界でロクな男もいないようでは女力(おんなぢから)が下がって下がって仕方がないという所にさしかかってきていた。どんなに女力を磨いてもそれを気にかける男などいないと熱いトークを交わしている。
まあ異性は多くとも、この場の全員が特に誰に気がある訳という訳でもないので心底他愛もない話である。話の内容もどちらかと言えば、女としての存在をないがしろにされているのではないかという怒りと嘆きの感情の方が強い。彼女達を戦力として計算するものの、戦場に咲く婀娜花の価値など、野蛮な男共は眼中にないのだ。
比較的味方陣営から女扱い、しかも少女であるが故に男子から守られる姫ポジションにいるティナは迫力ある女性陣の前にしり込みして両手でカップを支えたまま無言。主に喋っているシャントットと、相槌を打ちながら妖艶な微笑みを崩さないアルティミシアを交互に視線を投げかけ、話題が変わるのを大人しく見守っている。
そんな中、魔女が博士の嘆きに対し口を開いた。
「女力は誰の為でもない。自分自身が美しくあるのは己が誇り高くある為のものです。それにきちんと身だしなみを整えていれば、いくら戦いしか眼中にない男連中とて気づくもの。私なんて、女の子の取り合い、なんて言われましたよ。女の子、ですって、しかも取り合いなんて、ねえ」
シャントットの嘆きに対して、魔女はふふんと余裕の微笑みを浮かべ、偉そうな事をのたまった。……女の「子」扱いされたことが余程嬉しいのだろう。
「わしは『おっ、悪くねえな』と言われたぞ」
それまで傍観者に徹し、うまし棒を機械的なまでに貪り食っていた暗闇の雲がぼそりと呟くが、アルティミシアはそんな彼女へと同情的な視線を送る。
女性としては確かに魅力的な肢体を持つ暗闇の雲ではあるが、それを生かすどころか口元の食べかすを気にかける様子もないあたり、どうにも彼女は女という性を感じさせないのだ。本質はまったく別で、形だけが女の姿を取っている、そんな印象を抱かせる。
「対戦相手として悪くないって事でしょう、あなたたちの女力なんて、そんなもの。姿と内容がまったく伴っていないんですもの。淑女としての心構えがどこにあるというのです」
まあアルティミシアの言う事も一理ある。美しいものの自分の容姿にはまったく無頓着で、身も蓋もない発言の多い暗闇の雲に女としての心構えはあるとは、誰も思わないだろう。
「あたくしなんて、勝ったらデートしようっていわれましたのよ」
やはり男性陣から女性として扱われた経験を持ち、勝者の余裕でホホホと高らかに笑うシャントット。だが再びアルティミシアが口を開く。優雅な微笑みに見えるが、どう見てもそれは嘲笑だった。
「その者はあなたの足元にも及ばない、いわゆる『へっぽこ君』だったのでしょう? 結局デートもできなかったくせに、何を言っているのやら。本人のレベルが低いから、言い寄ってくる男のレベルも低くなる。へっぽこ君にすら、この女とならデートできると見くびられているのですよ。私もあの女好きなへっぽこ君と対峙した事があるけれど、レディと戦うのは気が引けたそうです。本当のレディとは迸る気品によって戦いすら回避できるという証明でしょう」
「あら、初めから負けると分かっていて、デートに誘ったとでも? もしそうだとしても命知らずなその勇気を評価してもいいんじゃありませんこと? 命を懸けてでもわたくしとデートしたかったんですのよ、そこまでされるなんざ、女冥利につきるってもんざんしょ。少なくともわたくしは、誰かさんみたいにナルシスト全開のキザな坊やからおばさん呼ばわりされた経験はありませんことよ。かわいいお嬢さん扱いされた事ははありますけど」
一瞬、微笑むアルティミシアとシャントットとの間に火花が散る。
「あの、ケンカは…よくないと思うの。折角のお茶会なんだし…」
こわごわとティナが仲裁に入るが、「二次成長前の騎士しかはべらせられない小娘は黙っておいで」とアルティミシアは一蹴する。
「おやめなさい、はしたない。皆さん女子力というのならば、もっと品格と慎みを持つべきではありませんか? 他人を蹴落とす事で自分を良く見せようなど、浅ましい」
見かねたコスモスが女神の微笑みで場をなだめるが、魔女と淑女は彼女をギロリと睨んだ。しかし一瞬後にはやれやれといわんばかりに二人は肩をすくめ、嫌な笑顔を浮かべていた。
「さすが、あちらこちらに出現していた割に、誰一人としてひっかからない方の言葉は違いますね。皺飛ばしの強力な照明効果を自力で生み出しているのにこれですもの。あれだけは姑息すぎる気がして、私も再現を躊躇し、断念しましたよ」
「ほーんと『デートなら後にしてくれよ』なんて言われてしまう方はねえ……残念すぎますわあ」
その言葉を聞いたコスモスは慈愛に満ちた微笑みを崩すことはなかったが、そのこめかみに青筋が走る――。
――13回にも及ぶ戦いの中、こうした些細な理由で世界は一度、崩壊したのである。
コスモスの発光は強すぎて、皺飛ばしじゃないかと思うんだ。
ティナは戦力があるせいかエンカウントではあんまり「女の子」扱いされてないような。ジェクトの「お嬢ちゃん」って言葉は子供に対しての発言っぽいし。
DFFの中で一番女スキーであるジタンの発言を、状況を考えず抜き出してみると、どうみてもシャントット>ティナ=アルティミシア=>暗闇の雲>コスモスになる。フリオ基準だとアルティミシア>ティナ>その他。意外にもガーランドはシャントットを女性と認めている模様。